Scilabで学ぶフィードバック制御入門
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数学の準備:ラプラス変換


線形微分方程式を解くのは容易ではありません。
そこで、ラプラス変換を用いて解を求めます。

ラプラス変換の定義

関数 f(t) は 0 ≦ t だけで定義されているものとします。


さらに f(t) は、ある正の数 a が存在して

が収束する性質を持つとします。

1つの複素数 s に対して積分
・・・(1)
を考えます。
この式が存在すれば F(s) は複素変数 s の値を指定すると、その値が定まります。
つまり、 F(s) は複素変数 s の関数と言えます。
したがって、この式は、実変数 t の関数 f(t) に対して複素変数の関数 F(s) を対応させる規則と考えられます。
このような規則を一般には、変換と言います。
特に (1) 式をラプラス変換(ピエール・シモン・ラプラスにちなむ)と言います

記号 L (通常、筆記体が使われるが、本サイトでは活字体を使う)を用いて (1) 式の右辺をで表せば

と書き表せます。

2つの関数 f(t) と g(t) のラプラス変換が存在すれば、a と b を定数として次の関係が成立します。
・・・線形性

<線形性の証明>


線形微分方程式とラプラス変換

変数をx(t)とする微分方程式 微分方程式の直接解法→ 解  x(t)
↓ラプラス変換 ↑逆ラプラス変換
演算子 s の代数方程式 s 関数の代数計算→ 代数方程式の解 X(s)

<手順>
  1. 微分方程式を時間 t 領域からラプラス変換によってて、変数 s 領域に変換する
  2. 得られた s 領域の方程式は、演算子 s の代数方程式である
    したがって、代数計算によって容易に解を得られる
  3. s 関数の解をラプラス逆変換で、s 関数から t 関数へ変換する
  4. 3 で得た解が微分方程式の解となる

代表的なラプラス変換表

時間関数 ラプラス変換
1

= c のラプラス変換

= のラプラス変換






これを繰り返せば下記が得られる

= のラプラス変換

= のラプラス変換

= のラプラス変換

= のラプラス変換

= のラプラス変換