Scilabで学ぶフィードバック制御入門
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Scilab入門:グラフ表示


配列を使って、グラフを描画させることが出来ます。
この機能は、他の言語には見られない大きな特徴の一つです。

簡単な例:sinグラフ

グラフ表示関数の一つに plot があります。
この plot 関数を使って sin 波を表示させます。
コンソール画面
-->x=linspace(0,2*%pi,100);  //←x配列を作成 0〜2πまでを100等分した値を代入
-->y1=sin(x);                //←sinの値 100個 を得る
-->y2=cos(x);                //←cosの値 100個 を得る
-->plot(x,y1)                //←sin のグラフ表示
-->plot(x,y2)                //←cos のグラフ表示
-->xgrid()                   //←グリッドの表示
-->xtitle('Graph','rad','value')  //←グラフのタイトル等の表示

グラフ

グラフ関数関連の解説


関 数 解  説
plot(x,y,<LineSpec>) x:横軸の配列
y:縦軸の配列
<LineSpec>:線の種別
plot(x,y1,<LineSpec1>,x,y2,<LineSpec2>,・・・) x:横軸の配列
y1:一つ目の縦軸の配列
y2:二つ目の縦軸の配列
<LineSpec1>:一つ目のグラフの線種
<LineSpec2>:二つ目のグラフの線種
scf(n) グラフ表示ウィンドウに番号(n)を付ける
これ以降、指定した番号のウィンドウに描画
clf(n) 指定した番号(n)のウィンドウをクリア
n が指定されていなければ直前に指定 scf(n) の番号を使用

<LinSpec>の詳細
線記号 線の種別
- 実線
-- 破線
: 点線
-. 一点鎖線

色コード
r
g
b
c シアン
m マゼンタ
y 黄色
k
w

マーク記号 マーク
+ プラス記号
o
* アスタリスク記号
. 中まで色の付いた円
x X文字
'square' or 's' 四角
'diamond' or 'd' ひし形
^ 上向き三角
v 下向き三角
> 右向き三角
< 左向き三角
'pentagram' 星型
指定無し マークなし(デフォルト)
コンソール画面
-->x=linspace(0,2*%pi,100);    //←x配列を作成 0〜2πまでを100等分した値を代入
-->y1=sin(x);                  //←sinの値 100個 を得る
-->y2=cos(x);                  //←cosの値 100個 を得る
-->plot(x,y1,'g--')            //←緑(g)色で破線(--)のグラフを表示
-->plot(x,y2,'r:*')            //←赤(r)色で点線(--)のグラフ * をマーキングして表示


コンソール画面
-->x=linspace(0,2*%pi,100);    //←x配列を作成 0〜2πまでを100等分した値を代入
-->y1=sin(x);                  //←sinの値 100個 を得る
-->y2=sin(x+0.1*%pi);          //←0.1π進めたsinの値 100個 を得る
-->y3=sin(x+0.2*%pi);          //←0.2π進めたsinの値 100個 を得る
-->y4=sin(x+0.3*%pi);          //←0.3π進めたsinの値 100個 を得る
-->plot(x,y1,'g-.',x,y2,'b:',x,y3,'k-',x,y4,'r>--')  //←4つのグラフを一度に表示

グラフの装飾関連


関 数 解  説
xgrid() グラフにグリッドを表示
zoom_rect(x1,y1,x2,y2) x1:x軸最小値
y1:y軸最小値
x2:x軸最大値
y2:y軸最大値
パラメータで指定された2点を対角とした、四角形の領域を表示
xtitle('title','x_axis','y_axis') 'title':グラフの上部に表示される文字列
'x_axis':x軸に表示する文字列
'y_axis':y軸に表示する文字列