Scilabで学ぶフィードバック制御入門
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数学の準備:ラプラス逆変換


ラプラス逆変換とは、文字通りラプラス変換の逆を行うことです。

ラプラス逆変換の方法

前節で解説したラプラス変換表を逆に用いて逆変換を行います
ラプラス変換表
式番号 時間関数 ラプラス変換
(1) 1
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)

ラプラス逆変換の方法

ラプラス逆変換を例題を用いて解説します。
例題-1

例題-2

例題-3

例題-4
分子分母を因数分解すると次式に変形できる

この式を部分分数展開して変換表(3)式の形へ導く作業を行う

部分分数分解の結果、得られるそれぞれの分子を仮にαとβとする

(a)式の右辺を通分する


両辺の分子は等しいので次式が成立する
4(s+6)=α(s+5)+β(s+1)・・・(b)
この式からαとβを求める

両辺を(s+5)で割る

得られた式に s=-1 を代入すると、αが得られる

同様に(b)式を(s+1)で割り s=-5 を代入すると β を求めることが出来る


αとβを(a)式に当てはめ、ラプラス逆変換する