Scilabで学ぶフィードバック制御入門
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Scilab入門:プログラム1


これまで、コンソール画面を使った対話形式でScilabのコマンド・関数を実行してきました。
これを、自動化するのがプログラムです。
Scilabでは、プログラムを格納するファイルの事をScriptファイルと呼びます。

テキストエディッター:Scipad

プログラムは、テキストで作成します。
したがって、テキストを編集するためのテキストエディッターが必要です。
テキストエディッターであればWindowsに標準で付属している NotePad でも構わないです。

しかし、Scilab には専用のテキストエディッターが付属しています。
エラーチェック等、Scilabのプログラムを作成するために便利な機能が付加されています。
特に理由がなければ、Scilab付属エディッター(Scipad)の使用をお勧めします。

<Scipadの起動方法>
  1. Scilabメニューバー→[Applications]→[Editor]を選択
  2. コンソール画面で「scipad」と入力する


テキスト編集法は、一般的なエディッターと変わりないので特に説明しません。

プログラムの保存

前節でグラフ描画をさせた一連のコマンド・関数を若干の変更を加えScipadへ入力します。

スクリプトファイル名 : script1.sce
x=linspace(0,2*%pi,100);
y1=sin(x);
y2=sin(x+0.1*%pi);
y3=sin(x+0.2*%pi);
y4=sin(x+0.4*%pi);
plot(x,y1,'r-.',x,y2,'^g:',x,y3,'k-',x,y4,'br.--')
grid()
xtitle('Sin Graph','rad','value')

入力したプログラムを保存します。
入力したファイルは、 script1.sce という名前で保存しました。
  1. メニューバー[File]→[Save as...]
  2. ダイアログボックスが開き保存ファイル名の入力待ちになる
    Untitled1.sce がデフォルトのファイル名になっているので script1.sce に変更
  3. 保存先フォルダはデスクトップになっている
    必要であれば、これも変更する
  4. 保存ボタンを押す

プログラムの実行

プログラムの実行方法は、3通りあります
  1. メニューバー[File]→[Execte]を選択する
    ファイル選択ダイアログボックスが開くので実行したいScriptファイルを実行する
  2. コンソール画面に 「exec script1.sce」 と入力する
  3. Scipad のメニューで[Exeute]→[Load into Scilab]を選択

Scriptファイルの保存先フォルダーを変更した場合は、カレントディレクトリを変更する必要があります。
  • メニューバー[File]→[Chane current derectry ...]と選択し、保存先のフォルダーを選択する

<実行結果>


再編集

保存したScriptファイルを編集する方法は、次の3通りです。
  1. メニューバー[File]→[Open a file...]を選択し、編集したいScriptファイルを読み込む
  2. コンソール画面へ「scipad script1.sce」と入力する
  3. Scipadを起動させ、Scipadのメニューバー[File]→[Open...]を選択し、Scriptファイルを読み込む